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活性炭評価

多様化していく活性炭のニーズに的確にお応えいたします。

環境への社会的関心が高まるなか、環境対策技術における活性炭や触媒の持つ機能がより重要視されるようになっております。
当社では長年培った技術を活かし、これらの性能評価をはじめ、新たな用途への応用や研究、開発を通じ、環境浄化技術の発展に貢献いたします。

比表面積・細孔径分布測定

吸着性能を評価する上で、比表面積及び細孔径分布は重要なファクターになります。
当社では、BET法による比表面積を始め、約0.4nm(0.0004μm)~500,000nm(500μm)といった幅 広い細孔径分布を求めることができます。
細孔直径と測定方法の分類
細孔直径と測定方法の分類
細孔測定方法 装置名 細孔直径測定範囲 得られる情報
水銀圧入法 オートポアⅣ9520 約3~500,000nm 細孔径分布、比表面積、密度、気孔率 他
ガス吸着法
(定容法)
ASAP 2420 約0.7~100nm
細孔径分布、比表面積 他(吸着等温線より解析)
BELSORP-max 約0.4~500nm
水銀ポロシメーター(オートポアⅣ9520)
水銀ポロシメーター
(オートポアⅣ9520)
全自動比表面積・細孔分布測定装置(ASAP 2420)
全自動比表面積・細孔分布測定装置
(ASAP 2420)
細孔径分布図
細孔径分布図
関連機器情報

吸着性能評価

吸着等温線の形状より細孔の有無を判断し、適切な解析を行います。
【測定装置】
BELSORP-max
  • 超低相対圧(P/P0=10-8)からの正確な測定が可能。
  • 広範囲の温度制御機構(77K~550℃)を備えており、蒸気吸着測定にも対応。
  • さまざまなガスにも対応(N2、CO2、CO、O2、CH4、その他非腐食性ガス)。
ASAP-2420
  • 測定ポート6個、前処理ポート12個を装備しており多検体の効率処理が可能。
ガス吸着法から得られる情報
吸脱着等温線
BET比表面積
細孔径分布
脱離性(ヒステリシス)
親水性、疏水性評価(水蒸気吸着)
吸着速度
VOC吸着測定
マイクロ孔の割合
化学吸着量測定 等
高精度比表面積・細孔分布測定装置(BELSORP-max)
高精度比表面積・細孔分布測定装置
(BELSORP-max)

水道用粉末活性炭・水道用粒状活性炭の分析項目

水道用活性炭では
粉末活性炭:水道施設の技術的基準を定める省令 (平成12年厚生省令告示第十五号)別表第1の40項目及び日本水道協会規格JWWA K113の品質試験
粒状活性炭:水道施設の技術的基準を定める省令 (平成12年厚生省令告示第十五号)別表第2の45項目及び日本水道協会規格JWWA A114の品質試験
が要求されます。

水道施設の技術的基準を定める省令 別表第1抜粋
1 カドミウム及びその化合物
2 水銀及びその化合物
3 セレン及びその化合物
4 鉛及びその化合物
5 ヒ素及びその化合物
6 六価クロム化合物
7 亜硝酸態窒素
8 シアン化物イオン及び塩化シアン
9 硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素
10 ホウ素及びその化合物
11 四塩化炭素
12 一・四―ジオキサン
13 シス―一・二―ジクロロエチレン及びトランス―一・二―ジクロロエチレン
14 ジクロロメタン
15 テトラクロロエチレン
16 トリクロロエチレン
17 ベンゼン
18 塩素酸
19 臭素酸
20 亜鉛及びその化合物
21 鉄及びその化合物
22 銅及びその化合物
23 マンガン及びその化合物
24 陰イオン界面活性剤
25 非イオン界面活性剤
26 フェノール類
27 有機物(全有機炭素(TOC)の量)
28
29 臭気
30 色度
31 アンチモン及びその化合物
32 ウラン及びその化合物
33 ニッケル及びその化合物
34 一・二―ジクロロエタン
35 亜塩素酸
36 二酸化塩素
37 銀及びその化合物
38 バリウム及びその化合物
39 モリブデン及びその化合物
40 アクリルアミド
水道施設の技術的基準を定める省令 別表第2抜粋
1 カドミウム及びその化合物
2 水銀及びその化合物
3 セレン及びその化合物
4 鉛及びその化合物
5 ヒ素及びその化合物
6 六価クロム化合物
7 亜硝酸態窒素
8 シアン化物イオン及び塩化シアン
9 硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素
10 フッ素及びその化合物
11 ホウ素及びその化合物
12 四塩化炭素
13 一・四―ジオキサン
14 シス―一・二―ジクロロエチレン及びトランス―一・二―ジクロロエチレン
15 ジクロロメタン
16 テトラクロロエチレン
17 トリクロロエチレン
18 ベンゼン
19 ホルムアルデヒド
20 亜鉛及びその化合物
21 アルミニウム及びその化合物
22 鉄及びその化合物
23 銅及びその化合物
24 ナトリウム及びその化合物
25 マンガン及びその化合物
26 塩化物イオン
27 蒸発残留物
28 陰イオン界面活性剤
29 非イオン界面活性剤
30 フェノール類
31 有機物(全有機炭素(TOC)の量)
32
33 臭気
34 色度
35 濁度
36 一・二―ジクロロエタン
37 アミン類
38 エピクロロヒドリン
39 酢酸ビニル
40 N・N―ジメチルアニリン
41 スチレン
42 二・四―トルエンジアミン
43 二・六―トルエンジアミン
44 一・二―ブタジエン
45 一・三―ブタジエン

規格試験(JWWA A114,JWWA K113,JIS K1474)

各種活性炭の規格試験方法により品質性能を評価いたします。
性能評価は、日本産業規格(JIS K 1474)、日本水道協会規格(JWWA K 113、A 114)で以下のような試験項目が定められており、当社はこれらすべての項目に対応しています。
試験項目 JWWA A114
水道用粒状活性炭
JWWA K113
水道用粉末活性炭
JIS K1474
粉末・粒状工業用活性炭
◆吸着性能試験
・よう素吸着性能
・メチレンブルー吸着性能
・溶剤蒸気吸着性能
(トルエン・アセトン・四塩化炭素)
   
・カラメル脱色性能    
・ABS価  
・フェノール価  
◆物性試験
・粒度及び粒度分布
(有効径・均等係数・平均粒径)
 
・ふるい残分    
・乾燥減量
・硬さ  
・発火点    
・充てん密度  
・強熱残分  
◆不純物試験
・塩化物
・亜鉛・鉛・カドミウム    
・鉄    
・ヒ素    
◆溶出試験
・導電率  
・pH

評価試験実績

長年培った、製造および評価の技術を生かし、
様々な活性炭メーカーや研究機関の研究、開発のお手伝いをいたします。
試験項目
・脱硫/脱硝評価試験 ・フェノール成分の平衡吸着量評価
・各種触媒の性能評価試験 ・トリハロメタン通水試験
・表面官能基測定試験 ・圧力スイング試験(PSA)
・脱臭塔/吸着塔性能評価 ・温度スイング試験(TSA)
・かび臭成分の平衡吸着量評価 ・悪臭ガス除去用活性炭の吸着評価
脱硫・脱硝性能評価装置
脱硫・脱硝性能評価装置
関連機器情報
  • 炭化・賦活・再生装置(キルン)
  • 脱硫・脱硝性能評価装置

受託試験

目的に応じた賦活製造プロセスの実施と各種原料の評価を行います。
活性炭は原料を炭化(蒸し焼き)した後、高温下で水蒸気または薬品等を用いて賦活して製造されます。活性炭は石炭やヤシ殻以外にも樹脂や竹、廃タイヤ等からも製造されており、原料の特性と炭化、賦活の条件が活性炭の表面性状に大きく影響します。
当社では原料の選択、製造条件の探求、製品の評価までを一貫して受託することができます。
炭化・賦活・再生装置(キルン)の仕様
使用温度 炉内寸法 適用ガス
・室温~1100℃ ・Φ180×L300mm 窒素・空気・水蒸気等
・室温~1400℃ ・Φ250×L300mm
・室温~1500℃ ・Φ150×L350mm
ヤシ殻活性炭の電子顕微鏡写真
ヤシ殻活性炭の電子顕微鏡写真
キルン外観
キルン外観
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