自動車内装材から放散される化学物質の評価(VOC・におい)
化学物質放散試験(サンプリングバッグ法,2m3チャンバー法)
大小様々な自動車部品から発生するアウトガスの測定が可能です。国内自動車メーカーすべての規格に対応しています。
化学物質放散試験(サンプリングバッグ法)
樹脂製サンプリングバッグを用いて自動車内装部品・材料から発生する揮発性有機化合物(アルデヒド類・VOC類)の量を測定する方法です。
公益社団法人自動車技術会規格(JASO M902、JASO M903)においてISO/IEC 17025の試験所認定を取得しています。




当社では製品サイズに合わせて1Lから5000Lまでのバッグサイズや室温から80℃の試験温度条件を選択いただくことが可能です。(温度条件はバッグサイズにより異なります)
化学物質放散試験(2m3チャンバー法)
2m3チャンバーを用いて自動車内装部品から空気中に放散する揮発性有機化合物(アルデヒド類・VOC類)の量を測定する方法です。



*** その他の試験条件・測定項目についても、お気軽にご相談ください。 ***
におい測定(官能評価,におい成分分析)
におい測定(官能評価,におい成分分析)
自動車内装部品・材料から発生するにおい(異臭)トラブルに対し、におい嗅ぎGC/MSをはじめとした各種分析装置、官能評価手法を用いて原因調査を行います。
臭気の放散方法
- ①車室内…
- 車室内の空気を直接または、濃縮して評価します。
- ②部品、材料…
- サンプリングバッグ、ガラス容器、ステンレス容器、VOCチャンバー等の容器内でガスを発生させて評価します。

におい嗅ぎGC/MS
部品や材料、車室内から発生しているニオイの原因成分の定性に有効な手法です。
GC/MS分析を行うと同時に、検出成分の臭質をオペレーターが嗅いで評価します。

におい嗅ぎ分取システム
「におい嗅ぎGC/MS」の「におい嗅ぎポート」に、捕集管を取り付け、ニオイ成分が検出される時間だけ流路を切り替えて、ニオイ成分を分取するシステムです。
におい嗅ぎGC/MSは万能ではないため、GCで分離したニオイについて、必要な成分だけを分取し濃縮します。
マトリックスの影響を最小限に抑え、必要なニオイ成分だけを濃縮することで、ニオイ成分の特定精度を向上する。
におい嗅ぎGC/FPD/NPD
質量分析計(MS)では検出感度が得られない微量な硫黄化合物や窒素化合物に対して、選択的に高感度分析が可能です。FPD/NPDの2台の検出器を併用することによる検出性能向上が期待されます。

官能評価
様々な方法で発生させたニオイについて、臭気判定士(国家資格)のオペレーションの下、官能パネル(評価者)が、「臭質」、「臭気強度」、「臭気濃度」、「臭気指数」、「快不快度」などを評価します。
三菱ケミカル社機関誌「AUTOMOTIVE MATERIALS」2019年12月号掲載記事
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